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こんなにも違う?日本各地でのお墓参りの風習

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お墓参りは掃除やお供え物を用意するだけでなく、ほかにも地域によって風習が大きく違います。
自分では当たり前に行ってきたお墓参りでの行動も、ほかの地域からすると全くなじみがないことかもしれないです。
今回はちょっとした豆知識として知っておきたい、宮城県を始めとする日本各地のお墓参りの風習をご紹介します。

宮城県のお墓参りの風習

宮城県の一部地域では、地元料理として有名な「ずんだ餅」と「おくずかけ」をご先祖様に差し上げる文化があります。
ずんだ餅とは、つぶした枝豆を餡として餅と混ぜて作る和菓子です。
また、「おくずかけ」は、精進料理の一つであり水溶き片栗粉でとろみをつけた醤油味の汁に、野菜や麩、白石温麺などを入れて煮込みます。

これを家族が食べるだけでなく、お仏壇やお墓にもお供えしてご先祖様と一緒に食事をいただくのです。
ちなみに、葬儀後の出棺の際は三角の白布を頭につける風習もあるなど、宮城県ならではのお墓参りや葬儀の風習があります。

ほかにもある!日本各地の風習

ほかにも都道府県ごとにさまざまなお墓参りに関する風習があります。
ここでは代表的な風習をピックアップしてご紹介します。

・岩手県はお墓の前で花火をする

岩手県は墓石の前で花火をする風習があります。
しかも手持ち花火ではなく、爆竹やロケット花火などの打ち上げ系のものが使用されるのです。
このように派手にお墓参りをすることで、ご先祖様が喜ばれると考えられているのです。

・富山県はお盆の夜に海を泳ぐ

富山県のある港町ではお盆の夜に海を泳ぐ風習があります。
お墓参りが終わったあとに、海で泳ぐと体が丈夫になるとの言い伝えがあるのです。

・鳥取県はオガラで迎え火と送り火を焚く

鳥取県の米子市では植物の茎の皮であるオガラで、迎え火や送り火を焚く風習があります。

そのとき「こなかいさん、こなかいさん、この火のあかりできてください」と呪文をとなえるのです。

・沖縄はお盆にウチカビを燃やす

沖縄ではお盆の時期に、あの世のお金と考えられている「ウチカビ」を燃やします。
このウチカビは漢字で「打ち紙」と書かれる植物で、沖縄では「紙銭」と呼ばれています。
ウチカビはご先祖様があの世で使用できるお金として、わらの全面に銭形が打ち付けられて作られています。
このウチカビを燃やすほど、ご先祖様があの世で使えるお金が増えていくと考えられているのです。

<まとめ>

同じ日本でもその都道府県、地域によってお墓参りに関係する風習は大きく違いがあります。
一風変わった風習も多く、引っ越し先で思いもよらないお墓参りの形を目にすることもあるかもしれません。
お墓参りの際は機会があれば、ぜひ地元の風習を調べてみてはいかがでしょうか?

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