近年お墓を継ぐ承継者がいない家の増加が問題になっています。
そんな墓守がいなくなるお墓を管理するため、おすすめしたいのが両家墓に変更する方法です。
今回は両家墓とは何か、どうやって変更するのか具体的な方法をご紹介します。
両家墓とは
両家墓とは一つのお墓に二つの家のご先祖様を祀ったお墓です。
昔から存在するスタイルのお墓ですが、近年一人っ子や娘だけの家系など、お墓を継承する人がいない家系が増えてきたことで、注目されるようになりました。
両家墓には大きく分けて一つの区画に二つの石碑を建てるスタイルと、一つの石碑に両家の名前を彫刻するスタイルがあります。
最近は一つのお墓に両家を祀るデザインが多く、カロートは一つが多いですが親類がたくさんいる場合は2段カロートにしたお墓も存在します。
それでは、今あるお墓を両家墓にすることはできるのでしょうか?
次に既存のお墓をリフォームする2つの方法を見ていきましょう。
方法1.お墓の表面を磨き直しする
今あるお墓をそのまま利用するため、表面の磨き直しをして彫刻した文字を消す方法があります。
こちらは磨き直しと彫刻分だけの費用がかかるため、石材や大きさによって違いがありますが、20~30万程度の費用とお考え下さい。
方法2.〇〇家や家紋が彫刻していない場合
最近は和型だけでなく、好きな言葉やメッセージ、イラストなどを彫刻した和型墓石やデザイン墓石も人気です。
その場合、あえて○○家や家紋などを彫刻していないデザインのお墓もありますが、この場合はメッセージを刻んた棹石の下の台石部分に、改めて両家の名前を彫刻する方法があります。
こちらはお墓のバランスによっては彫刻するのがむずかしいケースもあるため、文字彫刻の件は専門知識のある石材店に相談してみましょう。
ただし、最近では将来お墓の継承のため、あえて家名を入れないお墓にするのも一つの方法です。
お墓に眠る方々の名前は墓誌に残しておけば、将来継承者の名字が変わってもそのまま利用しやすくなります。
<まとめ>
墓守がいなくなるケースは年々増加しています。
しかし、長年ご先祖様が受け継いできたお墓を守り続けたいと考える方も多いのではないでしょうか?
そんなとき、両家墓にすれば一人でも2つの家系のお墓の管理ができるため、一方だけが無縁墓になるリスクを減らせます。
今存在するお墓も磨き直しで彫刻をしたり、あえて家名を入れないデザインにしたりすれば両家墓に変更しやすくなるため、まずは信頼できる石材店に相談してみましょう。