文豪 夏目漱石のちょっと変わったお墓の話

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明治から大正時代にかけて活躍した文豪の夏目漱石。
「坊ちゃん」や「こころ」など数々の名著を生み出した夏目漱石は、現在東京都の雑司ヶ谷霊園にあるお墓に埋葬されています。
今でも世界中で読まれている名著を残した夏目漱石ですが、実はお墓に関してちょっと変わったエピソードがあるのをご存知でしょうか?

生粋の猫好きだった夏目漱石

夏目漱石の数ある代表作の中に「吾輩は猫である」がありますよね。
生前に猫好きで有名な作家だった夏目漱石は、エッセイの中に「猫の墓」という題目で飼い猫の最期を記した文面を残しているのです。

本書では、東京に越してきてから飼い猫が痩せてきてしまい、具合が心配だという心情を描写しているシーンから始まります。
夏目漱石は徐々に弱っていった飼い猫はやがて尻尾の毛が抜けて、三回の食事を時々吐くようになっていったと当時の様子を克明に書き記していました。
その後しばらくして飼い猫は息を引き取ったのですが、この猫のために夏目漱石はお墓を建てようと動き出すのです。

猫が亡くなって間もなく、夏目漱石は愛妻に四角い墓標を買ってくるようにとお願いしました。
買ってきた墓標には夏目漱石自身が『猫の墓』と書き、両脇にガラス瓶をたててそこに萩の花を飾ったのだそうです。
それから猫の命日には必ず、一切れの鮭と鰹節をかけたご飯を一杯お供えしていたとエッセイでは綴られていました。
今ではペットのお墓を作るのは、そう珍しいことではなくなりましたよね。
しかし当時、ここまで動物を人と変わらず供養するのは珍しく、夏目家の愛猫を想う気持ちが伝わってくる内容が記されていたのです。

夏目漱石のお墓は見た目が変わっている?

さて、猫のお墓を作った夏目漱石ですが、自身のお墓も見た目の形状が変わっています。
墓石は縦に長く、まるで椅子のように前面が傾斜になっているのです。
また、墓石の左右には肘置きのような袖がついており、正に一人用のソファと呼べる形状。
椅子で言えば背もたれにあたる部分には、夏目漱石の戒名である「文献院古道漱石居士(ぶんけんいんこどうそうせきこじ)」と刻まれています。
そしてその横では夏目漱石の愛妻である鏡子夫人の戒名「圓明院清操浄鏡大姉(えんみょういんせいそうじょうきょうたいし)」も彫刻されており、二人が眠る夫婦墓として祀られているのです。

場所は都電荒川線の「都電雑司ヶ谷駅」が最寄り駅ですが、都心に位置しながら閑静な住宅地に囲まれたその霊園は、毎日多くの夏目漱石のファンが訪れる人気スポット。
ここには他にも、美人画で有名な竹下夢二、ジョン万次郎など数々の有名人のお墓があります。
このように、当時としては珍しかった「猫のお墓」を建て、他にはない個性的な「夫婦墓」を選んだ夏目漱石は、現在の多様なお墓のスタイルの先駆け的存在とも言えるでしょう。

<まとめ>

文豪夏目漱石は今も世界中から愛される名著の数々を世に残し、現在の文学界に多大な影響を与えました。
そしてお墓もまた、他にはない自分らしさを表したデザインを選び、今でも多くの観光客が足を運んでいます。
お墓の建立を考えている方は、ぜひこのような著名人のお墓づくりを参考にしてみてはいかがでしょうか?

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