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墓石材で人気大島石!ランクごとの違いとは?

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お墓に使われる石は、外国産のものから国内産のものまで非常に幅広いです。
その中でも、今回ご紹介する「大島石」は、特に関西や中国地方で人気が高い愛媛県の石です。
墓石の中でもトップクラスの知名度と人気を誇る、大島石の魅力をご紹介いたします。

大島石ってどんな石?

大島石は愛媛県今治市の大島という島で採掘される石です。
石質は非常に硬く粘りがあるので、耐久性に優れている石として古くから日本のお墓に使われてきました。
石目が細かく、グレーの中に青みを含んだ色味をしており、風格と気品を感じさせ、別名石の貴婦人とも呼ばれるほど美しい石です。
この大島石は墓石以外にも築城に使われた歴史があり、豊臣秀吉の大阪城、産地である今治城にも使用されたのがルーツと言われています。
実際、さまざまな建築物に使われるため採掘が本格的に行われたのは、明治時代に入ってからだと考えられていますが、その当時の切り出し作業は設備や道具が充実しておらず、けが人や死者が絶えない非常に危険な作業でした。
今のように墓石として用いられるようになったのは、昭和30年に入ってから採掘用の削岩機や切削機といった設備が導入されてから。
その後、生産量は大きく増加し耐久性が高く、変色、風化に強いという特性が買われ、多くの建築物に使われてきたのです。

大島石の等級について

大島石は採掘された際の色目や石目、色むらなどで等級が細かく分けられています。

・特級

大島石の中でも最高級の品質を誇り、石目が非常に細かく青磁のような青みがある色目が特徴。
石の耐久性が優れているのはもちろん、吸水性が低いので雨風にさらされても風化しづらいです。
近年は採掘できる量も減ってきたため、さらにその価値は高まってきています。

・一級

墓石の中でも利用される頻度が高い、人気のランクです。
特級とくらべると、やや石目が大きくなりますが経年によって石に青みが増すという特性を持っています。
大島石の中でも採石量が安定しており、大島石でお墓を建立したいと考える方が希望されることが多いです。

・二割

一級の丁場で採掘されており、やや石目が粗いランクです。
しかし、プロから見ても一級と二割の違いがわからないほどの高品質なものもあるため、一級とほとんど変わらない美しい墓石にすることができます。

・カレイ

大島のカレイ山から採掘されている石です。
特級~二割よりも、石目が粗く色目がやや薄いですが黒玉や白玉が少なめですので、加工しやすい石です。

・二等

石目が粗くて、黒玉と白玉のバラつきもわかりやすいランクです。
二等は大島の中でも吉海町で採掘されたものであり、長さのある石が採れることから外柵に使われることも多いです。

<まとめ>

このように大島石はランクで分けられていますが、特級には特級の、二等には二等の個性があります。
同じ特級でも採掘された石は微妙に石目や色目が違ってくるので、必ずしも特級が良いとも断言できません。
そのため、大島石でお墓を建立したい方は、まずは石材店に相談をして、各ランクの石を比べてから購入を検討するのをおすすめいたします。

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